Logicool G640は、Logicool Gから発売されているソフトタイプのゲーミングマウスパッドです。プロゲーマーが使用しているゲーミングマウスパッドの中で、ZOWIE G-SR、STEELSERIES QCK +に次いで3番目の使用率を誇っています。
私はこれまでにいくつかのゲーミングマウスパッドを使用してきました。その中でもLogicool G640は最も使ってきたマウスパッドの1つです。この記事では、私がLogicool G640を使い続けてきた中で分かった使用感や使い続けることによる変化について詳細に語っていきます。
これから購入を検討されている方は参考にしてみてください。
Logicool G640の仕様を見る
本体サイズ
高さ | 400mm |
幅 | 460mm |
奥行き | 3mm |
重量 | 約352g |
保証情報
保証 | 1年間無償保証 |
「Logicool G640」を開封
Logicool640は六角形の箱の中に巻かれた状態で入っています。内容物はマウスパッド本体と保証書と保証規定のみです。マウスパッドは筒状で入っているため開封してから数時間は若干の巻き癖がありますが、机に置いて数時間でフラットな状態になります。開封当初から匂いは殆どありません。
設計
デザイン
黒色と水色のLogicool Gカラーで統一されたシンプルなデザインです。マウスパッドの右下にはLogicool Gのロゴマークが印刷されています。
サイズ
横幅460mm×縦幅400mm×厚さ3mmで薄型の大型サイズです。重さは352gと比較的軽量。
素材
表面はソフトファブリックが使われており、キメの細かいつるつるした手触りが特徴です。裏面は天然ゴム素材で、滑り止めは付いてませんがエンボス加工が施されています。
ステッチ
マウスパッドのフチはステッチが施されていないフルフラットタイプです。
Logicool G640の使用感
それでは、Logicool G640を使い続けてきた私が感じた全体の使用感といくつかの欠点について詳しくレビューしていきます。
滑りやすさと止めやすさ
Logicool Gの公式では、Logicool G640の滑りやすさは「中程度」のマウスパッドに分類されています。ただ、実際に使用してみるとソフトタイプのマウスパッドの中ではかなり滑りやすいと感じます。
表面には科学繊維のファブリック素材が使われており、若干の光沢を纏ったさらさらとした質感をしています。私がG640を使い始めた当初はソフトタイプとは思えないほどの滑り心地に戸惑ったことを覚えています。マウスを動かした時の感覚は「すらすら」としており軽快という言葉が最適です。
それに対して止めやすさは語ることがないぐらい標準的です。滑りやすさと止めやすさの総括をすると「よく滑るけど、標準的な止めやすさ」を持ったマウスパッドです。
耐久性とメンテナンス性は低い
次にゲーミングマウスパッドを選ぶ際に気になる耐久性やメンテナンス性について。
まず耐久性で最も気になった点は、腕の擦れる箇所のクロスとラバーの接着部分が剥がれてくることです。これは縁にステッチ加工が施されていないフルフラットタイプの欠点なので仕方ありません。一般的な使用であれば、3ヶ月から半年間程度で画像のような状態になります。
また表面のクロスは手汗などの汚れを吸着して滑りが悪くなります。ウェットティッシュや濡れ布巾で拭くことで滑りを戻すことはできますが、あくまで一時的な対処法に過ぎません。汚れが目立ったり、明らかに滑りが悪くなった場合は推奨されてませんが洗浄も検討してください。
1年間も使うと劣化が目立つため買い替え時期だと考えたほうがいいでしょう。
愛用者が語る4つの欠点
① かなり滑るけど、半年間で滑りは悪くなる
ソフトタイプのマウスパッドの中ではかなり滑ります。ただ、使用時間にもよりますが使い始めて3ヶ月〜半年で滑りは悪くなります。1年も使うとG640の特徴である「滑りやすさ」は完全になくなるため買い換えることをおすすめします。
② フチは3ヶ月で剥がれる
ステッチ加工が施されていないフルフラットタイプなので使い続けていると縁が剥がれてきます。人によって異なりますが一般的には3ヶ月から半年程度で剥がれてくると思ってください。
③ 結構ずれる
多くのレビューでは「ずれない」と書かれてますが結構ずれます。マウスパッドの背面にはエンボス加工が施されていますが滑り止めは付いていません。机に「ピタッ」と張り付くタイプではないので、使ってたらずれてるということが度々あります。
④ 湿気に弱い
これは、それなりに使い込んでくると顕著に感じるようになります。空気の乾燥した日と雨の降った日で滑り心地に大きな違いがあります。
まとめ
Logicool G640は、いい意味で普通のマウスパッドです。品質、使用感、耐久性、価格、どれも普通という言葉が最適です。特別に何かが優れてるわけでもないし、劣ってるわけでもありません。
これまで、定番のマウスパッドといえばSteelSeries QcKシリーズが不動の存在でした。しかし、近年ではG640がQckシリーズから定番品の座を奪ったように思います。その理由は、G640がより洗練されており現代的なゲームに則しているからです。
さらさらとした表面は、止めやすさを保ちながら軽やかな滑り心地を実現しています。突っかかりや引っかかりを感じることはなく、一貫したフラットな操作が可能です。特にトラッキングを重視するFPSとは好相性といえます。
G640のパフォーマンスは多くのプレイヤーにとって満足のいくものです。ただ、耐久性やメンテナンス性は高くないことを考慮してください。使用時間に伴ってパフォーマンスは下がってきます。メンテナンスをしても1年程度を目処に買い換えることをおすすめします。
最後に、G640は普遍的な選択をしたい人にとって最適です。「ゲーミングマウスパッドを買おうと思ってるけど何がいいのか分からない」と問われればLogicool G640を薦めるでしょう。